「関西一の女相場師」と呼ばれ、近畿を中心に中・四国地方の
約200人から総額15億円以上を集めた大阪府泉佐野市の主婦、
岩田矩子容疑者(54)は、いったんは出資者の前から姿を消しな
がら、みずから泉佐野署に連絡を入れ、自宅や事務所の家宅捜索
にも立ち会った。逃走中、出資者らに謝罪の手紙を送り、覚悟を
決めたうえでの出頭にも見えるが、事務所からは株取引に使って
いたパソコンや関係書類はなくなっており、事前に逃亡を準備した
周到さも浮かび上がる。
■失跡の計画性
「めぼしい証拠品はほとんどなかった」
今月6日の捜索後、捜査関係者はこう漏らした。あるはずの
パソコンや帳簿、通帳などがすべて持ち出されていたからだ。
捜査員が岩田容疑者を追及すると、「パソコンの一部は売って
現金にした。残りのパソコンと帳簿は夫が持っている」と答えた
という。自身は現金約三十数万円をもつのみだった。
岩田容疑者が突然行方をくらませたのは1月26日。不審に
思った出資者ら約20人が翌27日に自宅に押しかけると家族
4人のほか、飼い犬もいなくなっていた。
もちろん、岩田容疑者は一文無しになって家を出たわけではない。
姿を消す約1週間前まで「オバマが就任すれば必ず相場が動く」
と大口の出資金を募り、昨年11月からの3カ月間だけで
2億〜3億円を集めたといわれている。
岩田容疑者や家族が自宅に戻った形跡がないことから、
パソコンや帳簿類などの“証拠隠滅”は、金策に走りながら着々と
進めていたとみられている。
■巧みな勧誘術
岩田容疑者は10年以上前から知人らの出資金をもとに運用を
開始。平成19年5月には出資金の管理組織として「アクア有限
責任事業組合」を設立し、資金の運用を証券会社に委託しながら、
3カ月に1回、2〜5%の配当金を支払っていた。
同年秋ごろに知人の紹介で岩田容疑者と知り合った大阪府内の
自営業の男性(50)は「彼女の話を聞くとだれでもだまされると思う」
と振り返る。
家族や知人が高額の利益をあげた成功談に始まり、現在の
株価の動きや為替相場の変動などを詳しく説明されると「投資話
にも説得力があった」という。
そのうえ、岩田容疑者は初対面の人には出資を無理強いする
ことはなかった。「私に任せれば絶対に大丈夫」と言い切りながらも、
「余ったお金があれば、こちらに預けてもらってもいいと思いますよ」
と、やんわりと話を締めくくる。
男性は約1カ月後に100万円を投資。その後も段階的に増資し、
総額400万円を出資した。
■出資者の扱いに差
男性の配当金は今年1月まで滞ることはなかったが、出資者に
よっては昨年10月ごろから配当金が支払われなくなっていた。
配当の割合も個人によって異なった。
事業組合の内規では「3カ月ごとの運用実績により変動が
あります」とされたが、実際には岩田容疑者の一存で5%や
10%に“変動”したという。
また、解約が相次いだ昨年秋ごろから、岩田容疑者は元本を
返還できなくなり、大口の出資を募るようになったが、被害者の
中には「億単位の出資をしている東京の法人に優先的に返済
された」とみる人もいる。
そうした資金運用の実態を裏付ける帳簿や通帳などの証拠品は
岩田容疑者の夫によって持ち出されており、泉佐野署は夫の
行方を捜し出し、事情を聴くことにしている。
【産経新聞】
※皆さん気イ付けなはれヤ〜
ウンマイ話はそうはありまへんで!!
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